
現在の採用市場は、1人の求職者に対して約3社の企業がアプローチすると言われている「売り手市場」が続いています。かつては、求人を掲載して応募を待つだけでも採用につながるケースが多くありましたが、若年層人口の減少や転職潜在層の増加により、企業側から積極的に求職者へアプローチする採用活動が欠かせない時代になりました。
そこで重要になるのが、ダイレクトリクルーティングです。READY TO FASHIONでも、企業から求職者へ直接アプローチできる機能である「気になる」と「スカウト」を提供しています。中でも、「スカウト」は求人ページへ紐づくため応募につながりやすく、採用成功を左右する重要な施策の一つです。(※「気になる」からの応募率は約1%、「スカウト」からの応募率は約5%)
本記事では、スカウトを送る際の求職者の選び方や最適な送信タイミング、応募率を高めるスカウト文の作成ポイントなど、採用活動ですぐに実践できるテクニックをご紹介します。
※本内容は導入企業向けセミナーをもとに再構成したものです。

解説者プロフィール:山岸実央(やまぎし・みひろ)
READY TO FASHION営業・カスタマーサクセスチーム。新卒で株式会社オンデーズに入社し、販売員として接客・販売のほか、予算管理やスタッフ育成などに携わった後、2024年にREADY TO FASHIONへ入社。現在は企業の採用支援、社内人事を担当し、採用成功に向けた提案や運用サポートを行っている。
ダイレクトリクルーティングでは、誰に送るかによって成果が大きく変わります。まずは、自社にあった候補者を検索条件で絞り込むことが重要です。

《スカウトの候補者が少ない場合》
・現在の職種を外して希望職種のみで検索する
・勤務地の範囲を広げる
・年齢 / 性別などの条件を緩める
《候補者が多すぎる場合》
・ブランド名やテイストで絞り込む
・スキル / 資格で検索する
・自社に近い経験を持つ人に絞る
また、アクティブ順と登録日順で使い分けることもできます。まずは直近1ヶ月ほどを目安にアクティブ順で送信するのがおすすめです。
《アクティブ順》:直近でログインがあった求職者
・転職意欲が高い可能性がある
・他社からスカウトを受け取っている可能性がある
《登録日順》:最近READY TO FASHIONを登録した求職者
・他社からまだアプローチされていない可能性がある
・プロフィール情報が少ない場合がある
・特にマッチ度が高い候補者 → 気になる+スカウトを同時送信
・プロフィール情報が少ない候補者 → 気になるのみ送信
・すでにスカウト済みの候補者 → 気になるで継続接点を作る

スカウトは内容だけでなく、「送るタイミング」も応募率に影響します。READY TO FASHIONが2025年のエントリーデータを分析したところ、曜日や時間帯によって応募数に明確な違いが見られました。

データでは、土日よりも平日の方が応募数が多く、特に一般的な勤務時間帯から午後にかけて応募が活発になる傾向があります。一方で、金曜日の夕方以降は応募数が大きく減少しており、週末に向けて転職活動の動きが落ち着く様子がうかがえます。
また、曜日別では火曜日が最も応募数が多く、退勤後も応募が伸びる傾向が見られました。
時間帯は平日の勤務時間内がおすすめです。夜遅くや休日に送信すると、「残業が多い会社なのでは」「休日も働いている会社なのでは」という印象を与える可能性もあるため、平日に送ることをおすすめします。
また、スカウトは継続して送ることが重要です。毎週火曜日から木曜日に15分程度の送信時間を設けるなど、定例業務として組み込むことで、無理なく継続しやすくなります。
スカウト文は、少し内容を工夫するだけで応募率が大きく変わります。応募につながりやすいスカウト文を作成するために、押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

求職者のどこに魅力を感じたのか、なぜ自社に誘いたいと思ったのかを具体的に伝えましょう。テンプレートのような文章ではなく、一人ひとりのプロフィールを見た上で感じた魅力を伝えることで、「自分に向けたスカウト」と受け取ってもらいやすくなります。
また、スキルや経験といった定量的な情報だけでなく、仕事への姿勢や価値観など、定性的な内容に触れることで共感を得やすくなります。
求職者にとって魅力となるポイントを具体的に伝えることも重要です。自社の魅力を整理する方法としては、次の3つがおすすめです。
・社員アンケート:働きやすさややりがい、福利厚生などを5段階評価などで調査する
・社員インタビュー:入社してよかったことや仕事のやりがいなど、リアルな声を集める
・数値データの活用:平均勤続年数や定着率、有給取得率、産休・育休取得率などを示すことで、働きやすさの裏付けとなる
スカウトを読んだ後に、求職者へどのような行動を取ってほしいのかを明確に伝えましょう。
例えば、「求人票を見てほしい」「カジュアル面談に参加してほしい」「エントリーしてほしい」など、次のアクションを具体的に示すことで、応募までのハードルを下げられます。また、応募後の流れもあわせて伝えると、安心して応募しやすくなります。

スカウト文は、450文字前後を目安に作成するのがおすすめです。求職者の多くはスマートフォンで転職活動をしているため、長すぎる文章は最後まで読まれにくくなります。一方で、短すぎると自社の魅力や応募理由が十分に伝わりません。
実際のデータでも、450文字前後のスカウト文が最も反応が良い傾向にあります。スマートフォンで1画面程度に収まるボリュームを意識すると、最後まで読んでもらいやすくなります。
ここまで紹介した4つのポイントを踏まえてスカウト文を見直すと、応募につながりやすい内容へ改善できます。

《NG例》
・「なぜあなたなのか」が伝わらない
・次のアクションが曖昧
・文章量が少ない

《OK例で改善したポイント》
・プロフィールを見た上で、どこに魅力を感じたのかを具体的に伝える
・求職者にとってのメリットが伝わるよう、自社の魅力を具体的に紹介する
・「エントリー後はメッセージでやり取りできます」など、次に取ってほしい行動を明確にする
・箇条書きを取り入れながら、約430文字まで情報量を充実させる
スカウトは、送る相手やタイミング、文面を少し工夫するだけでも応募率の向上が期待できます。求人を掲載して待つだけでは採用が難しくなっている今、ダイレクトリクルーティングを継続的に活用することが、母集団形成や自社にマッチした人材の採用につながります。
今回ご紹介したポイントをぜひ日々の採用活動に取り入れてみてください。また、スカウト文のブラッシュアップや運用方法について相談したいことがあれば、READY TO FASHIONの営業担当までお気軽にお問い合わせください。採用成功に向けて、伴走しながらサポートいたします。
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